昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

不一致

誠意のかけらもない、と謳う異常者の群れ、その群れを異常者と語る健常者を装う者も、異常者で有ることに気付けないでいる正常を謳う異常性こそ超越できないでいるから、いつまで経っても、この世は汚物と阿呆と売女で溢れかえっている、と語る閨閥こそ、駆逐すべきだ、と語るマルクシストも、システマチックなものに犯され、情報の海で遭難し、何の真実にもたどり着けないでいる。迎合されるだけの君たちの意識的な汚穢を塗りたくる儀式、犠牲的な人々の敵意により作り上げられたビル群、群生する植物の彩り、のしかかる苦しみから放たれて、のびのびする動機が判然とするまで、乖離していく余韻がインタラクティブになるまでとか、横文字が横行する資本主義的な快楽に同封された権利というやつが、さらなる快楽を運び続ける。健気な愛が契りを求め、惨めさを加速させ、じめじめとした感情が過負荷になり、超然とした化学反応により、爆砕する身体の破片、恋の終わりに響く花火の音、君の鼓動は遠のき、横たわる身体には、まだ非現実的な温もりが間引きする主観にもたれかかる思い出がかけがえのないものであったことを加速させ、君の泣き真似を繰り返す画期的な試みにより、枯渇しないで明晰なものをつむぎ、実体もなく加速していくと思われている宇宙空間とは、ほんとうはものすごく遅くて、重くも軽くもなく、行くも戻るもないものであり、自分が生まれてから、この宇宙とは生まれ、自分が終うことにより、この宇宙とは自分の終わりと共に消滅すると思い続けている猫のイビキが響く健気な環境にこそ、宇宙的なダイナミズムが備わっているのか、と何故か妙に納得がいって、一貫しているものも、どれもが模倣をし、模範的なものであろうとすればするほどに、現実から乖離し、理解を得られるわけもなく、わからぬままに現実に置いていかれる。擁立された言葉により駆り出された意識は、今に置いてけぼりをくらい、くたびれた意思は、今に陰鬱さを重ねる時代というやつを粉砕するために、私たちは制限を持たずに刹那的に生き狂うのです。そのような生き方にはよろこびだけが敷衍して、高らかに今の状況すら笑い飛ばすのです。