昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

足跡

ウイルスの雪が降る街、信仰心を掲げる餓鬼たちのシンドローム、無我夢中で貪り食う君たちの空虚、木はいつも一人で泣いて、花咲く季節に往々と都会的な悩みを肥大化させ、あまりあるのに、あんまりないように演じ、緩慢な作用を含んだ季節をむしゃむしゃと無心で食べ尽くし、たたずむ思いは憐憫すらなく、ただすらすらと語られるうわべだけの正しさに占領され、戦地に運ばれていくだけだし、この国という囲いも終わりに近付き、同調や同化よりも高揚感を孕んだ絶対的な同一化により、嘘をつくのが得意な私のジレンマにより、甚大な被害を及ぼし、ブヨブヨになる忌々しい意思が恍惚としていき、経緯を企て、惰性に弔う意味の合間に爛れていく動機がふやけて、冷厳とした瞬間にこしかけ、恒常的な痛みをひけらかすような奴らを蹴散らすために、この命とは不確かなものを超越し、自らの正しさすらも翻す。有象無象が続々と現れる宇宙の真ん中、たよりなく綴る意識的なもののまやかし、過信ばかりを募らせては、不確かな日々に貸し付けられるものにより毒性を蓄え、淡々と日々を引き延ばすためだけに、この意味がないものに、意味を与える神のような役割に悲観的になるだけの君、浮遊する比喩と、ヒリヒリする冬の風、野花の心をこしらえ、ラスタマンみたいにドレッドを振り回して、世界の豊かさと対峙する試み、ロジカルな初潮を迎え、寂寞に放たれる画期的な余韻により、因果律を打ち砕き、自らの精霊と語り明かす先には、絶え間ない苦痛が敷衍するが、その苦痛などは、一貫性もなく、ただ現れた瞬間に最大限の痛みを与えるだけで、永続する痛みとは麻痺していき、痛いというよりも、その痛みを際限なく再利用し、痛いことに従属し、そこでの痛みを加速させ、痛いことだけに専念するほどに、痛みとは増していき、感じる作業により、代償を孕ませ、慣れることを忘れ、均等な痛みを次々に嵌め込まれる身体を傍観するだけに終えないように、自らをも乗り越えた先には、美しいものだけが敷衍する。