昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

悠久

風に揺られ踊る洗濯物、すこしの物音でびっくりして逃げ出す猫、近付けばアイロニーや愛憎を撒き散らす女たちの虚像、裏切りや寒さが続く、決まりきったもののための奴隷とケモノとしたたかな屍の街、起業家たちが押し流す情報という快楽と、常套句と常套手段で誤魔化される日々とのわだかまりにより、破裂寸前の身体、こまかく見ればフラクタルな物である私たちの窮屈な憂鬱、包丁のトントンという音すら心を殴打するように感じられるの、とタバコを吸いながら、ケミカルな思考により意識的な嘔吐を続け、胸骨に響く君の声、オレンジ色の夕日がなだめる瞬間のエゴに寄りかかる修復不可能な関係が生み出すまどろみ、ロジカルな理想をまさぐる憎悪の陰が荘厳で、自立し続ける先には諦観ばかりが訝る先々では出会いをまさぐる真実が寸胴なままの幼児体型で、記号化された思考が振りまく思いの瓦礫を拾い上げる。文句ばかり言って気色の悪い世界が打ち出す騒動が口うるさく迫る制限の後、真理を駆逐するために幽霊になったのだ、と告げる彼の理想などは、宇宙と名付けられたものから見れば、すごく小さなものであるし、本質や真実などは、そこには何もなくて、ただ現れるものなどは、即席の理由を持ち出して、むやみやたらに処理しようとしては、辛辣な評価を与えたりするだけの奴らがひねくれた理想を持ち出して、惰性に引きずる意味が悲観的なすなどる合間に曖昧になる世界との乖離を超越し、互換可能なものなどは、所詮は怠惰な交換により、あたかも効果があるようなもののように感じられる間には、確かなものすらない。