昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

鞘翅

未熟な言葉たちの腑を突く刹那、幼少期のプラグを外し、延々と聖域を破壊するヴァンダリズムに取り憑かれた輩が爬行する街、症状が夕焼けにより赤く染まり、多角的に世界を縁取る家庭的なモノグラムにより、理性は損なわれ、そこかしこで混濁する意識の火花が散り、粉塵爆発を引き起こす間から惰性に放たれることごとくの侵食から逃れるために退廃的な余韻がつぶさに与える影響の強度や、瞬く間に現れるもののサイクルに置いてけぼりをくらいながら、空白を埋めることだけに専念する儀式的な波形や、数多の経過を観測する経済的な伴侶や、判然としない万物流転を眺めるだけの日々の優雅な間暇に押し寄せる喜びが氾濫して、一切を素敵なものに変換する間に枢要なものだけに囲われ、煩わしい過去を軒下に葬り、理性もなく、損得ばかりで、誰かの尊厳すら踏み躙り、憎しみばかりを派生させるだけの我々の無作為な過ちに誤りなどもない、と嘯くほどに、事実とは遠ざかり、さらなる過ちを製造してしまうような生産性などが大切に扱われる間では、体制的なものだけが、正しさを操作し、誰もが本質を見失い、みくびるほどに怖気付き、気付けば孤独に作用する過ちの道具に変わるだけの君は何かや誰かの代用品にすぎず、すぐさま忘れ去られ、去りゆけば、ここでの出来事などはデータ化され、そこでの愛などは素っ気なく、そこかしこに誤りを生み出し、意思に弊害を生み、歩みを止めるために絶え間ない欠如を与えるだけの堕落した関係から解き放たれ、本質や本心を出迎え、真実と対峙する先には、誤りとされるものから逸脱し、自らの真実に行き着くの、だ。