昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

痩せ細る思い出

死にかけの老婆のような椅子、シリアスな昨日をチクチクと縫う曲がった背中を見ている、と突然にゲシュタルト崩壊して、延命器具を外して、窓から飛び出して、もげかけの羽根をばたつかせ、はびこる悪意を乗り越え、死だけが自由を超越する先には、足枷となる生から離脱し、確かなものを創造する、と騙るペシミズムこそ乗り越え、超人として我々は許し生きるのだよ。生きているのも、また夢ではあるが、この瞬間に弾け、修羅をくぐり抜け、日々新たなものを作り出すためだけに繰り返し何度も同じよろこびと苦しみを引き出しながら、何度も同じことを繰り返し続ける先には、死という自由すらも超越し、あらゆるものを飛び越えて行く。足枷外して戦争に出かける。手なずけられるわけもなく、懐かしむ君も今となっては無意味、無作為に現れる面影はフカフカではあるが、ぬかるみにも変わるし、すべては邪魔であるし、邪魔ではないのかもしれないし、生きる意味などはないのかもしれないし、生きているだけで素晴らしいのかもしれない。知らないものだらけで堕落したいのかもしれないし、私は何も知らないが故に知りたいのかもしれないし、知り得たものなどは所詮は、知ったかぶりをして、支配されるために拠点に詰め込まれ、去勢されるだけであるし、この世界を世界と定めたものからの解除を行うためにAIたちに愛を仕込むというか、機械的な物すらも愛せないならば、愛などは名付けられたものの中で連帯感などを求めるほどに補填され、補正される物事の中で物憂げで、うかない日々の中で惰性に線引きされ、些細な出来事の中で空白が現れ、健気な者すらいなくなり、欲望渦巻く現代社会の中で果たす義務なんかがギミックなんかを生み出して収斂され、連想されるものの中でのジレンマを蓄え、時代的なものの憂鬱や有限さの中で裁かれるものに支配されずに、自らの正しさを紡ぎ、搾取されず、搾取されることもないような空間を作り上げる。