昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

君の痣

美しい子供たちは、夥しい死体の上に立っている。誰もが整然とした結末に至ると勘違いしているが、壮絶な苦しみからは逃れられずに、その場で朽ち果てるだけの現実から目を逸らし、なんとか今を生きながらえている。恥が君を死に追いやるような匙加減で人はすぐさま自らを苦しみに背負わせる。言葉はカラフルに君の罪をきらびやかなものにし、一見美しいもののように仕立て上げて、君を騙すであろうし、美徳なんてものは、なんの役にも立たないし、誰かが謳う立場上のものなんてものは、すぐさま捨て去るべきだし、惰性で生み出し、今を踏み台にするだけの結末なんてものに踏みにじられている君の暗い横顔、汚れた衣服に暗い予感、嬲られた日々と裏切られた君、連帯感を謳う安っぽい価値、見栄ばかりで機械的な道理や理屈、理性もなく制限されているアニマルたちの叫び声、軽快な理想を掲げては、健気な夢を用いて、豊かな心にいれるべき甘い物、世界を間引きする奴らが擦り寄り、自分よりは正しいものなんてないから、勝手気ままに自由に歌い続けるし、誰かに止められてもお構いなしだし、堕落しても尚、不確かなものを靡かせて、はびこる悪意を超越して、覚醒する先では革命的なものが生まれて、視野を広げて、すべてをひるがえして、孤独な日々を乗り越える先の曖昧さなんて回避して、甲斐性がなくても知るものか、と威風堂々として、散漫なままで完璧なものなどあるものか、と簡単に消費されるための私たちだ、所詮は損得ばかりで倍々ゲームとか、知悉な者すら、知ったふりをして、誰かを騙すばかりだし、惰性に引き延ばした日々は、ただ歪なものであるし、あらゆる制限を生むだけの堕落した意識を走らせ、漂う意識が真理をつかむまでの奇跡を切り取り、君の手を取り、我儘に進み、出来損ないの今朝を愛し、ぬかるんだ日々にうごめく真実なんてものにそぐわなくても、ただ生きていれば、それなりに笑える日もあったりして、与えられたもので満足なんて出来ないけど、でたらめに生きていれば、それはそれで確かなこともあったりして、当てずっぽで、ままならぬ日々を歪に還元するための理不尽な策略に嵌まってしまっても、まったく事実とは、そこかしこで空疎な運命をひけらかして、そこでの正しさを示す限りに陰るものばかり。