昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

蹂躙

卑屈な奴らはいくつになっても卑屈なままだし、自分を愛するが故に他者を愛せないような偏愛に留まるか、自分を愛するが故に、捨てられる恐怖により、他者を無惨に切り捨てる。人類に主義や思想を持つのは早すぎて、人類が成熟しない限りは持った理想や権力は、誤った力を引き出し、破壊の限りを尽くす。やがてやって来ない春に泣く君の姿や、憎しみを溜め込むが故にブクブクと太った連中が示唆する支配から逃れられず、諦観するに至る。制限ない全体制に支配され、体裁を保つためだけに執り行われる儀式的な婚姻から、因果的な欠乏により死に至る細胞の間際に迫る曖昧な示唆から、混同する意識を簡単に接続する不吉な基礎やらが降る退屈な夜、空回りする脳内では、独り身による日照りや寂しさなどが緩急なく迫り、肥大化する苦悩に出口すらなく、ただ廃れるだけの感性を継続する無作為な過ちなどが、今に論難を授け、あてがわれた理由などに妨げられながら、長らくの退屈に齧り付くだけの餓鬼のようだね、と親父たちの中年太りした腹を眺めながら、支払われる代金にめを向ける彼女の死んだ魚よりも死んだような目の奥では、遠のく意識に奉納される犠牲的な観念に捧げられた純粋な自己との別れを悲しむようで、その悲しみを傍観するだけの乖離した自己が俯瞰から眺める自分をまた他者のように眺める自己との対立により、自我は破綻し、ただ流れ作業のように出し入れされる欲望のツールと化する彼女の自堕落さを否定している彼もまた、自らを醜く作用させるだけのルサンチマンに取り込まれ、自分の考えを失い、誰かに促されるままにあふれる憤怒に左右され、過激な思想は理想をも駆逐し、誰もが信じるということを困難にし、誤りばかりをつつくほどに、閉鎖的な観念を生み出し、何も新しいものは生まれず、排除し続ける先には超鎖国的な国家の中で、汚物を撒き散らすだけの器官として機能するための肛門的な人間や、上手に排尿できずに、トイレという国家を汚すような幼児的な人間どもが徘徊するだけの排外主義的なファシストどもが、すべてを受け入れずに、ただ己の保身と権力を保つためだけに機能するような国家などは、国家ではないし、ただ排泄を促すためだけに食事を延々と続けることが正当化されているような世界には結末もなければ、はじまりもなく、何かを受け入れる気概もないし、また受け入れれば受け入れるほどに、簡単に全てを見失い、無責任に全てを投げ捨てる。