昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

メモリー不足

涅槃に恋して、小石に躓き、ニヒリズムに蹂躙されて、かけがえのない日々に憎しみ、世界という重たい十字架を背負ったフリをして真理を盾にしてニヤける猫、鏡を見るほどに溶けてしまう彼女、慈しむ今に亀裂が入って、そこから現れる神と握手などをして、そうなるべきであったかのように示されるものに締め出された先には、新たな意味が今に罪の意識なんかを植え付け、刷り込まれた情報なんかに左右されて、方向感覚すら失い、謳われた真実を、あたかも正しいもののように模倣する間に擦り寄る価値なんかを、理解したかのようにうそぶく者が通わす答えなんかを展開させては、差し向けられた意味に躓き、位置的なまやかしに指図され、そこに留まるほどにぬかるみに嵌り、憚るだけの日々に置いていかれているかのように騙る者が、正解なんかを利用して、世界を屠るだけの結末を唾棄して、打算的な輩が支配する便宜的な物語の緻密さなんかを謳うほどに補填される差額や、寂れた感情なんかが散漫に同化する間に利用されるだけの堕落した今に加算される悲劇が関与する定めもなく這いずる魑魅魍魎や、約束を突き破り、裏切りを重ねるほどに強度を増して行く権力の形や、血が通っていないから、誰かを切り捨て、無作為に処理するのか、と覇者は簡単に淡々と何かを無作為に捨てることに長けているとか、羨むばかりに恨むことで、自らを慰めるようなやり方に加担するほどに、簡単に距離を生み出しては、手懐けられるほどに補足される苛立ちなんかが纏わりつく日々に卑屈になることでしか、自らを理解できぬように仕組まれた正しさこそを破壊し、新たな正しさを生み出すために書き換えられる意味に類似するだけの試みなんかを蹴散らして、自らを刷新し、忌々しく狭い価値を植え付けられた簡単な感情を処理するための機械的な道理や道徳などに疲憊し、腐敗する前に、自らが生み出したもので絶え間ない絆を与えるような愛自体に習うために、教育的なものが孕ませた悪意を消し去り、新たな温もりを自らに宿すために、弁証法的に積み上げて行く善悪の先には、法をも突き抜け、自らの正しさに帰り着く。