昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

しわ寄せ

しあわせなんてものは、誰もつくれないし、誰がつくるわけでもないから、自らでつくりだす。悠々と時代や履歴を乗り越えて、安易な結末に懈怠する真理に躓きながら、うとましく現れる意味を瀰漫させる論理に結合する面影が軽薄な理想をかかげて、倦怠感を生み出す曖昧な今朝の進路や、そこかしこで自壊していくプログラミングされた余韻がインタラクティブに消費されていくだけの末尾に拘束される数式を解く数学的な神々、悔悟を謳う君の口元や喉仏、どうせ生きたって、死ぬだけだし、とニヒリズムに囚われた君の尺度、凝り固まる意思が先々でケロイド化し、過信ばかりの私たちの形が丸見えになって、ニセモノの価値がチカチカまぶしくて、仮死状態の君が奏でる理想に沿うように生きて、ここで感じられるものは、永遠なようで不規則でもあって、吹き荒れる嵐の差異から生まれる狡猾な理想が、みんなのしあわせを奪うばかりであるし、馬鹿にされる日々を舐る君の闇に注ぐ陽の光と、同じような罪に同化している人々がさまよう強引な取引を繰り返す過ちの街、間違いを悔い改める間に理想は損傷して、恨みつらみを参照するための晦渋な辞書を破り、もたげる思いが毎日を傲岸不遜に消費していた私たちのモラルなんてものは、はじめから無いに等しいものだし、愛しく思っていても、認可された途端に物のように扱われるだけだし、惰性で生み出された憎しみを歪に乖離させ、あたかも理解しているように卑屈に離散させる私たちの悪趣味な理想をリセットさせ、微細なものほど、よく見れば乱雑なものであるし、粗末に扱われる私たちの命の立場は、たちまちに緻密になって、蓄積する理由が相続する重たげな思い出に凝り固まるだけの打算的な拡散により、攪拌される精神は、誰かに借りたものでまかり通るものを、あたかも自分の答えや批判のように語り出すほどに、すべてはニセモノに塗り替えられ、真実や事実などは、どれも薄っぺらなものに支配され、短絡的な芝居を続け、何かを溺愛しているフリをして、必死に虚しさを振り払うばかりである。