昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

破裂

生きているというこの偶然、悲哀に満ちた言葉の影、欠けた後ろ姿が忘我をつつき、風船のように膨れ上がった思いが、パンッと破裂して、ヒリヒリする身体から乖離した感情が空気と混ざり、絶え間ない影響を与えては、バタフライ効果のように小さな力がやがて大きな力に変わり、この宇宙全体を引き裂き、逼迫感を楽しむために過去から引き出す苦悩や、今現在を凌ぐために未来を生み出す機能や、毅然として楽しむ先には、全体性を飛び越えて、混濁する意識がつのる数式なんかでは導き出せない答えに拘泥せずに、自らを肯定し続ける。そこで意味するものなどは、誰かからすれば、無意味なものであるし、そこで意味したからといって、すべては凡庸な過去に収奪され、無意味なものや、不気味なものに変化し、変換されたら最後、価値がなんだ、と付きまとう輩や、罪がなんだ、と押し付ける連中なんかが、意味することの中でのさばり、破壊の限りを尽くしては、意味あるものとは、無意味なものに押さえ込まれてしまう。君という多様体の中をのたうち回る閉鎖的で過剰な意味が無作為に差し込む値なんかが感電し、簡単に換金され、還元されるものの中でやましくなる者が突きつける正しさなどが、無秩序に迫る。