昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無償

孤独な神が居座る居間、台所ではトントンと小気味良いリズムがグルーヴに変わり、空間をグルーミングする。小さな手で握る未来も嫌いになりそう、と嘆く君も日に日に老いて、気がつけば、すべてに置いていかれて、悲し気で移り気な逍遥を終えて、誰にも愛されなくても、その場で積み上げたものが愛になる。意思に動きを持たせ、哲学書を読む。意識のセリーに垂らされる無限の制約を含んだ人類の発展による血、ないがしろにされている結末、そそくさと逃げ去る希望、焦燥感にかき乱される君の不機嫌そうな顔、暴走する真理がうとましく絡まり、月日を根絶やしにする間に交互する意識が齟齬をきたし、機械的な所以が暴走する。制限を孕んだ忌々しい現実を超越して、豊かな論理に帰巣し、辛辣な現実を超克するために、犀利な理想を育てる。たちまちはアイデアなんかを吸い込むブラックホールに変化して、はびこる悪意が刹那を食い尽くして、懐かしむだけの君のためらいなんかが果たす義務なんかが昔話を続けて、つくづくに迫る面影の波形や、そこでは経過するたびに現れる義務感に苛まれ、寂れた意識があらがう結末につまずいて、疎ましく迫る要因に補足される法則に拘束され、私たちは生き辛くなるばかりだ、とニセモノの達成感が生み出す不満や不安の顔が狭める世界を蹴飛ばし、罵声をあびせるだけの季節の変わり目なんかにより脳内は裁かれ、査定されるだけの恋だの愛だの、と謳う宣伝的なもののまやかしを引き裂き、悲観するよりも達観し、たちまちに現れる悲しみを修復するために、絶え間ない祝福を生み出すためだけにダミ声でカタルシスを分泌させ、憤怒で間違える人々の凡庸な筆跡を辿るだけの退屈な信仰なんかが徴収する崇めるための便宜的な金銭が抑止力なんかを用いて、求めるほどに惑わされるだけの毎日から飛躍し、口約束ばかりの空疎な日々から旅立つ。