昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

空腹を癒すための愛

ワニの背中のような雲、せいぜい収まる間に住まう私たちの世界、灰に埋もれた山々が連なるあたらしい世界、共感覚を持った私の青春の終わりには、濁った血と、誰かの体液、地質学的に資本主義を改ざんして、宇宙から星という星を引き摺り下ろして、愛しているから書き連ねる文字が輪廻転生して、新たな子をたくさん孕んで、群れるだけの奴らが抱える自己嫌悪が自傷行為を続ける彼女の背中の産毛にアップロードされていくは果てで宇宙はどんどんと広がるだけで、何かとリンクするほどにはすれ違う私たちの請願なんて、どこにも届かないものであるし、あらゆる偏見が絡まって、社会というものが出来ているし、食い物にされるだけの君たちのためらいから生み出される打算的なものに支配される前に飛び立つ君が語る、ここからだよ、天国とは、という不思議な響きの言葉がふしぶしに伝わって、つたない感情を装備している緑色や青色の髪をした飴みたいな女の子が歌う画面の中では、終わったはずの過去を、映し出し、自己の中でツリー状に分岐していく先々では、次々とツリー状に分裂して、どこにもとどまらないで、ただひたすらに延々と根を増やして、新たな花を咲かせるためにすべてから搾取して、悪趣味な連中が支配する地味な世界を貫くためのツルハシなんかを次々と製造して、制限なんか生まないで、ただひたすらに掘り続ける先に根を増やして、引っこ抜かれても次々と増える雑草が風に煽られ、うれしそうに揺れている姿こそ、愛に満ち溢れている。書きたいから書くだけで、あとはどうでもよくって、学びとか悟りとかうるさいし、つつがなく考え込むのが好きなだけで、素敵なのは、歯磨きもせずに眠り込んで、夕食がわりのお菓子に興じ、惨憺たる明日がどうとか、誰も大人ですらないから、子供なんてどこにも居ないし、みんな老けるし不健康そうだし、何をしていても暇そうだし、より良いものなんてものは、底なしの欲を持ってるだけ、だ。