昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

かみつく

記憶にも残らない跡形に触れて、殺伐として物騒な日々にはびこるバビロン特有の悪意なんかが吐き出す屈折した思いが憎悪に変わり、延々と計算を続ける奴らのちぐはぐな論理に抱かれている彼女たちの挿入歌が降る夜、機械的な汗が愛を騙り、理性なんてないから制限ばかりを謳って、主観を取り違えるだけの君の歪な日々に模造される時折に病理なんかを生み出しては、絶え間ない痛みを補完するための空疎な身体が徒らに消費されて、区画整理される頭の中、たそがれる優美なキャンパスライフ、乱立する数学的な競争や、火傷した肌に生まれた教祖なとが気配を塞いで、負担ばかりを生み出して、貧相な豊かさが嵩張る先では正体不明の思いが統括する先々の恐怖などが、風光明媚なんかを歌い、らんらんとした春を作り上げる分厚い手が、なんかパンみたいだね、と笑う子供たちの不確かな歩みに荘厳さを暗示させるような風がナビして、引用されるだけの言葉を狩るだけの奴らが瞬間を磔にして、自らの罪を昇華させるあたりから、弊害を飛び越えて、演繹する先々では、出会いと別れが遠ざける若いだけの日々や、老いたら最後と嘆くだけの仮想化された世界てのカオスの中や、約束や契約ばかりの愛を補足するための金言なんかがカタルシスを求めているばかりで、なんの正しさにも行き着くことなく、ねんごろになって、なあなあになって、同調圧力によって納得させられたり、納得した気になっていて、自分で考えることもなくなって、思考停止し続ける先には、曖昧な役を演じて、ただ過ぎ去ることを続ける惰性な日々でも、それはそれで生きているとは言えるような気になっているほどに、ここで託つだけの君は、シワシワになって、しあわせなんかを求めるだけで、何も得られない、と嘆き、ただ引き裂かれるばかりである。