昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

借り物の自由

終焉を巻き込み、他者から借りた借り物の叡智により、豊かな物語が跛行し、延々と続いてきただけの成否に基づくものに躓き、うとましく促す悟性と、制限を利用し、ほくそ笑む連中の隙間から収斂する風でうずまく桜の花びら、寸前の描写にとどまり熱暴走を繰り返す春の汚穢、みちびく術は、すべて独善的であるし、自分をよく見せよう、と欲張りな連中がほおばる面影もけがらわしく従順で、想いを馳せるほどに外れる通りで暗澹としてうつむくあなたの手から生まれる仄かな愛すら、わざわいに変わる、と騒ぎ立てる連中が示唆する支配的な日々に配膳される毒入りの食料により洗脳されるとか云々と、陰謀説を語る奴らの目は確かに濁っているし、自らをわからないから、抑圧し、あたかも自らを理解しているかのように、思い込ませるだけの、いたたまれない自分を慰め、出し抜くためだけにうそぶくものに左右さる、君も私も狂っているし、正確なものなどほとんどないし、そこで補填されるものは、自らの汚点を隠すために簡単に人を騙し還元するために歓迎され、同化したら最後、すべてを吸い尽くされても尚、まだあるだろう、と求める餓鬼どもの腹を叩いて大笑いするために、この命とは価値すらも破棄し超越するために、笑うというものは絶えず生まれる。春の終わりと狂気的な一部始終に孵化する思い出もそつなく終焉を迎え、いびつな真実により迷い続ける君が迎合するものにより、事実とはぺしゃんこになるような儚さを知らない限りは、中身がないものに指図され、利用されるばかりであるし、宣伝は脳内に突き刺さり、簡単に消費されるためだけにはびこる悪意の虜になる。抜け駆けはゆるさない、とつきまとう恨みつらみから逃げ惑う。自らを惑わすものは、自らであるし、あらゆる偏見を払い除けられずに、除け者にされていると拗ねている暇もないし、悲観的な彼岸に寄り添い、赤い季節に縁取られ、ドラスティックで一過性の快楽に寄りかかり、かかずらうだけの瞬間にためらいを生むよりも早く逃げる。