昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

綺麗な狂騒

虚像の後ろ姿、浮腫んだ自分の顔、曇り空から現れた曙光、はじまりは同じ種からである、とあいまいな理想を建築した神のおざなりな思いが弾け飛ぶまでの軌跡、毛深い闇が迫る。サプリメントに閉じ込められた宇宙を飲み込む彼女の喉の動き、機械だらけで熱がこもった部屋、乱立する数字が夏と混ざり、乱気流を作り出すまでの未明の距離、リリカルな焦土から生まれた夏の花、あらゆる悲劇を詰め込んだ自転車のカゴがゆらぎ、風で震えるチューリップや、たんぽぽの綿毛や、猥雑な真理や、宇宙的な座標から外れ、彼女の胃の中でおどる以前あったはずの宇宙が消化器官を突き抜け、論理を肛門期的に捉えるのだよ、とフロイトカタルシスに至るから謬見に至り、幼児退行的な関連性を接続するためのソケットを用意して、差し込まれる快楽により、私たちは依然として怯えていると付き纏う価値が凛々しくも憂鬱な定めを持ち出して、このモチモチで風情がある夏祭りや、乱世から紡いできた意思の強靭さに驚いたりしながら、朧気な日々を健気にすなどりながら、リンクする一切は精神分析からは乖離して、理解すら行き届かないような超然としたものを敷衍させ、利己的なままに死する感覚は、今にひたる位置などに服従し、名を与えられたら最後、そこで磔にされ、固定観念のために供儀として捧げられ、死体は鳥に食べられたり、誰かに蹴飛ばされたりすることすら認識できないような生死からの逸脱を企て、宗教的な考えや神すら乗り越えた先には言葉や文字すらなくなり、数理の矢が降り、時間との離婚を終え、低劣な者が手入れを加え、傀儡政権に至るか?はたまた思想の道具にされるか?はびこる悪意を総取りし、独裁的な支配に至るか?という疑問符すら不必要であるし、我ら不潔であるから指定された意味や罪などに加工され、生産ラインに乗せられた商品になる前に廃棄にされる訳だよ、とか促すだけのペシミストやニヒリストこそ駆逐すべきであると、築き上げるような衝動だけが、この永遠性を突き抜けて、自らに帰り着き、自らをひっくり返す裏側には、たぶん何も変わらない表側の自分が居るから、何もなかったかのようにその自分に会釈して和解する。そのような繰り返しが、制限すら持たずに永続して来たの、だ。