昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

散り散り

自律神経が死んだ傘をさして無垢に散る。意識的な互換性を終え、運命的に支離滅裂になった感染後の世界が迎合する罪をひけらかすための正義に切りつけられた傷をかかえて、手なずけられずに、誰にも従わず、誰かに雇われることもなく労る自分を次々に昇華させ、情報により恨むような摂理と節度を加えられ、意思的な羅列により増していく痛みの住まいたる自我を破壊するためのコードを端末に差し込まれ、怯える情念は、夥しいほどのリソースの雨に濡れ、独善的な理想に織り込まれる苦痛を引き延ばすための麺棒を用いて、ひらべったくなった自分との距離が開き、徐々に乖離していく辺りに住まう自己とは、どこまでが自分と呼べるの?か、と彷徨う意識的な泡沫のルーツをかき消すための管内放送が撒き散らす働くことの喜びたる、便利に利用され、理性もなく、ただ失うことの恐怖を延々と敷衍させるような仕組みをダラダラと促す呪詛に支配されずに、ここで構築された力にすら反する力強さや、或いは何もない故に無敵に突き進む君の勇姿に縁や永遠すら不必要であり、あらゆる関係とは、緩やかに君を殺めるための紐なのだ、と散漫な儀式を終えた狡猾な蛇や狐たちが踊る深夜に恍惚とし、悠遠に溶けるこんばんわや、おやすみが乱反射し、はびこる道理が熱暴走し、侵略者が簡略化する憎しみなどが報復を次々と生み出し、過激な理想が中庸を破壊し、有効活用されるための罪が定めもなく攻め入り、際限なく入り込む苦痛と、生じる痛みの合間で捕食される私たちの普通なんかが、定期的な借りを生み出し、その借りの支払いを迫るような強制的な交換なんかが卑屈になり、ひけらかすための愛が怠惰に理想を打ち出す淡い願い事、混沌とした世界の片隅に似合う彼女、常用される罪を打ち倒し、応用されるだけの意味を紡ぐための退屈な体系化から飛び出し、惰性に生み出された自然性に駆逐される前に、自らが生み出した物語に反し、関する災いから解き放たれる。