昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

緻密

生きるとは所詮、もたらされた空腹を癒すための旅である、と曖昧模糊な日々の中で、吹雪に耐え、誰と居ても徒らな孤独に苛まれ、なごむこともできずに、出来合いのものが遠ざけるものが枯淡に嬲る月日の重い影を背負い、物々しい思いに虐げられ、軽薄なものがもたらす記憶に点在する悪魔的なものが借り物の理想を掲げ、退廃的な構造の中、君と超えた寒い帰り道はもう無く、そこで女々しく懈怠し、語られる顛末に移行し続ける過去のかけがえのないものなどは、今に一切影響を与えないし、現れた面影などは、暗い影に変わるだけであるし、そこでの考えなどは、一過性のものであるし、そこで流用され、流動する形式などに、苦しむ必要すらないのであるから、そこでの罪から、君も私も解放されるべきであるし、あらゆる罪は、誰かがもたらしたもので、誰かの罪を認識させ、世界の共通の道具にするために、世界という虚像を愛するべきだ、と強制するために、作られた理想の中で、世界を保つためにもたらされたものを守るための罪である。自らの死を傍観する生者の改心を誘う逆さまの信仰心を謳うだけの、堕落した君の余白に住まう悪魔的な虚像との対立を深めるほどに、現れる幽遠から溢れる言葉が噛みつき、微細な構造たる君の狭小なものが枯渇させる聡明な面影、形容しがたいものから機械的なものが迫り、意思に制限を生み出し、今に孕む月日が悶え、たゆたう意識は路頭に迷い、さまよう君の悲劇を垣間見ては、苛む記憶にたたずむ一部始終の終焉に巻き込まれ、原始的な面影がたずさえる夕闇の基礎や、高尚な罪を昇華させるための追憶の覚醒、かじかむ粒子を温めるための崇高な手、そのようなものが訂正するための幽遠から無機質に現れる偶像を信仰するほどに、約束を破り、果たす義務なんかに基礎を植え込み、意思をみだりに利用し、選別をされた人類の歴史から青く光る君の理、ことごとを燃やすために統合しては、豪勢な日々がたばねる季節が茫洋たるものを持ち出す過ち。たじろぐ意識は陰鬱な症状を重ね、感ける意識をたばねる理想が退路を遮断し、たび重なる痛みに耐え難い記憶が摩擦を繰り返し、くたびれた理想は理性を損ない、相似するほどに、自らを憎みながら、他者を咎め、途端に現れるものに飲み込まれ、応用されるものに帰属し、期待を孕むほどに、むくんだ意思は、いびつな観念を持ち、もたらされたものに汚され、軽薄なものを用いては、徒らに消費されるだけの日々を貪り食うだけの今に別れを告げる。