昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

世界的な風邪

猟奇的な広域に住まう人間的な哀れさに適任していく思いが凡庸に交錯し、刹那を齧り、がんじがらめになる結末に正気を失い、残されたものにより苦しむだけのものを課せられ、奪われていくだけの日々の中で退屈に加算されるモラルなどがうるさく付きまとう。肉体的な渇望を無視し、眠りに誘われるままに、眠りに陶酔する。眠ることによる自己は融解し、意味するものも、意味をもたらすものにも反応せずに、意識の底に沈殿していく自らの意識を掬い上げては、自らの存在の不確かさに蓋をする。なんら変化もなく、たどたどしく歩く後ろ姿にかさばる思い出の滞留物、貧寒な理想をかかげて、安易に排除されるための機能なんぞを大事そうに抱え込んでは、退廃的な理想を対外に放ち、安易に消耗されるための精神が規制をかけられる批判的な彼らの出来レースに参加して、ちっぽけな儲けを権力者から受け取り、加減も知らない暴力を受け入れ、運命なんぞを謳うシリアスそうに真理を語る君の老廃物を集める仕事に従事する労働者が金利などを支払う間に、得た収入の少なさに泣き崩れている彼女の思想なんかを操作するために洗脳を続ける私の理想などに、理性のかけらもないし、無くしたものを追い続けているだけの輩を切り離して、私たちは乗り越え忘れるための強靭さを持って、この命を永続させるべく、めくるめく理想を隈なく破壊して、そこに何も残らないように粉砕し続ける先には、答えなんて要らないし、複合的なものに取り込まれたくもないし、くたばれ、と叫ぶ間に、競うための価値なんかは即座に損なわれ、そこで失ったものなど、失うために備わっただけなのだ。ガールフレンドはすべて死んだ。残るは、この夜と、私たちだけ、だ。すべては失うべくして失い、生きている分だけ老いるし、減るものばかりだし、気も滅入るだろうが、そんなことはお構いなしに進むような狂気を孕んで、あらゆる意味を引き裂き、君を好きになったり、嫌いになったりしたい。