昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

除け者にされた獣

倫理的なカラスが飛び回る。吸収された力によりブヨブヨに太った政府や社会が転がり続ける。瓦解しない意思は強靭、あらゆる利便性で切り裂かれた大地に花を咲かせるための大雨により崩れ去った我が家をながめる悲しみを慰めるための手であるから故、誰かを殴ったり叩くためには備わったものではないし、肌の色や顔の色々が違うが遡ればひとつの記号であったのであり、考え方は違うが、誰もロジカルなカタストロフなんてものに身を委ねたくもないからこそ、ここで足を踏ん張り、誰の下にもつきたくないからこそ、跳ね除けてまで、こうして孤立無援を耐えているとかいう、耐えるというものを持ち出しているようでは、私もまだまだ未熟な者であるし、こうして卑下している暇もなければ、ここで命を燃やし尽くすために考えることに精進している囚人のようだね、と長閑なものからも遠ざかり、いつ散るかもわからぬこの生命をトリケラトプスか何かに乗り、あまり馴れ合わずに、なあなあに言葉も交わさずに、勘違いを屠りながら、ほとんどは即席な理由を持ち出し、今に意味を縛りつけては、非売品の日々で威張り散らすだけの連中を選んだ故の苦しみであることに気付かずに、ただ馴れ合うことに尽力し、仲間はずれにならないように、となあなあにむすばれた君との余罪なんかを日々消費するなんてウンザリだったから、君とはお別れして、世は情けだとかと嘯きながら、勝手気ままに歩き回り、誰にも捕まえられないようにトチ狂ったフリをして、理不尽な日々に消耗している君の小康状態にこそ、いつ崩れてしまうわからぬような危うさが隠れているが故、君を支えるべきは君自身であるから、君は君を大切にすべきだ、と当たり前の言葉を吐瀉しながら、土砂降りの宇宙をながめ、ここでの思想が豊かさを増し、独善的なものや偏りや、中庸すらも超越して、やがて穏やかなものに変わるまで、この頭は倫理を超過し、完全性を蹴飛ばし、仲直りなんかせず、悠長に引き伸ばされる所以なんかと並ぶことすらもなく、すらすらと嘘つき、毒吐き、あらゆる返済を無視して、自由自在であることすらも否定し、清々しく超越し続ける。