昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

満ちる

クリエイティブな猫たちが巨大な椎茸の上で踊る夜、迷妄にひたる君の白い太ももを這うナメクジの孤独、失意を溜め込んだ風呂桶、均等なものなんてないのが摂理である、と短命な騎士が嘆く夜明け前の荘厳で剥き出しな青春のエゴ、迎合されるものにより偏りを絶えず生み出す醜い朝、土足で入り込まれた無垢な君のもがれた翼、求められるほどに苛立ち火照る身体の構造的な終わりや、デカダンスに至り、悲観的な君の観点を漁るための理念を引き取るサナギが、やがて美しい蝶に変身を遂げるまでの真っ白な思いが延々と引き伸ばされて行き、やがて聖域すらも踏み躙り、聖骸布にくるまり、憎しみを多量に生み出した兵器的なルサンチマンとの最終戦争を終えて、メタファーを吐き出す機械的な太陽が逸脱し続けるほどに、地上では苦しみ悶える人々の絶え間ない闘争が続き、つたない私の位置から生える子供の頃の怪訝な階段を上がる君の目の中の溌剌とした記号により、この宇宙とは出来ているのを知り、この年老いるための身体を超克して、永遠的に克己し続ける先には、続けることや、継ぐことや、償いをも乗り越えた先では、境目すらなく、ここで混淆し、言葉もなく、ただただ浅薄で幼い者が蝕むだけの嫉妬心や、不倶戴天の敵や、諦観などを超越し、とめどなく現れる差別的なものをだしにしてまで、誰かを貶め、締め出されたものが世界や世間に負荷を与え、蓋をしていたものを無理矢理にこじ開け、解かれた封印により、この社会などは、住みにくいだけの監獄に変えられてしまうなどと、悲観している暇すらないのだよ。アナクロニズムな者が支配する暗いだけの日々に現れる曙光。ことごとくにモラルなどないから面白く、ここでの誤りなどをすぐさま乗り越えて、妬むことすらなく、ここで陶酔することもなく、ここでの理などは、瞬時に乗り越えていく。