昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

凄艶な世界

犠牲的な制限を生むだけの季節的な搾取、おおらかな青春に打ちひしがれる悪趣味な君の手紙からこぼれる怠惰な結末、多面体を保てなくなったビル群が崩れ去り、やがて多様な宇宙で高揚する意識が開花し、次々と種子を運び続ける風により、違う惑星に自分に似たような花を咲かせる。あらゆる奇跡を謳う政府の屑や、モンシロチョウの飛ぶ風がやがて違う世界を滅亡に追いやるような力やらが平すために、怠惰な意思を引きずりながら、延々と操作しているつもりでいるだけの情報、時代を覆い尽くす黒いだけの影、この影は、誰かが誰かに恋焦がれ生まれた影である、と過激な理想を企てる革命家がコーヒーメーカーに話しかけている。彼の幻覚妄想は、日に日に増していって、この革命は自分のためでもなく、紙幣や権力に終わりを告げるための倫理的な浄化作戦である、と中空をなでる言葉は、青い炎を蓄えた憎しみに縁取られ、その炎の奥底には、自分の権威的な思考により偏った憎しみを蓄え続けた結果、暴力的なものにより支配されていることにも気付かないが故に、革命が成功しようが失敗しようが、同じような人間がいる限りは、同じような過ちを繰り返すだけに至るし、今に過信するばかりの人々が崇めたり贖ったりする奴らが生み出した神や国家なんてものは、空虚で空疎なものばかりであるし、やがて物神崇拝に浸り、いびつな精神が見繕う未来を取り繕うためだけに、義務的なものや、事務的なことに左右され、自らの答えを見失うだけ至る。重要なのは、愛を学ぶというよりも、愛とは何であるかを倫理的に捉えるためのテクニックを教えるために勉学とは存在するのであり、単に答えを強要し、覚えることだけに重点を置くほどに、人間とは人間であることを忘れてしまう。忘れられた人々の渦、残虐な雨に打たれて平衡感覚を失いつつある私たちのモラルなどれもがお門違いなものばかりであるし、そこで求められているもののほとんどは、奴隷的なものに遮られ、選んでいるというよりも、選ばされてばかりいることに気付きながらも、ただ従わされていることによる快楽に溺れている。