昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

軽快

ふかふかな世界をもう一度愛してみよう、と嘯いて、巻き込む風や、巻毛のあの子にふれながら、敷衍する意識の洪水に飲まれて、リフレインする真実や、深層心理を運ぶ運び屋や、社を傷つけるストリートの連中の退廃的なモジュールとしての役目を果たす義務的な奴らの加速器によって生まれた反物質をはんぶんこにしながら、しなびた世界にビンタして、早く目覚めろ、と叱咤激励しながら、シンクロする意識の黒幕は暮れゆく意識の中で佇む第十一人格である、と告げる占い師たちは、どいつもこいつもニセモノばかりであるし、リアリズムなんてものは、無いものであるし、あるのは先に伸びる時間の矢である、と頷く物理学者の父から受け継いだカタルシスを携え、魔女の子孫である母から語り継いだ水との会話によって未来を見る方法や、理論武装をほどこした鳥たちを捕食する彼らの独裁的な主観により、暴走している信者どもや、獰猛な新人類や、森羅万象を崇める彼女の位置からあふれる感情の火の粉や、混淆していく意識によりチアノーゼになった君の火星に落ちた探査機の行方や、遊星のように生きた派生により、真理は生み出され、君は簡単に騙されてしまうのか、と慢性的な欠如に苦しむ彼らの同窓会は、退屈な過去をかいつばみ、今に枷を嵌め意識を奴隷化させ、些細なことで苦しむ君を尻目に、メタファーを加速させ、ロジックに別れを告げ、詩人として意識下に現れる波や闇を飛び越え、混濁する意識から生える瞬間的な思いの偏りを超越して、はじめて君を愛したように、誰かを愛する。生きるとは恥じらいすらも持たずに、用いられる意味に中指を立てて、逆らい続ける先に境目すらも要らない、と告げ、つぐないなんか引きずられないで、自分の内外に孕むものが、次々に子供を産み落とし、どこにでも自分が現れ、さらなる愛が世界を覆い尽くすことを阻む儀式的な虫たちが侵攻してくる意識的な汚穢、理想郷なんてものは雲散霧消し、無垢なほどに簡単に汚されてしまい、誰かの言いなりになり、言い訳がましく迫る過信のようなものが君を追い込み、ネットワークを簡単に狂わせるし、惰性で導かれた意味に司る絶対的な正しさなんてものは、所詮は君を言いなりにするための正しさであり、独善的な支配による強固な答えに拒絶されないようにと促すやましさを飛び越え、自らの正しさに行き着く。