昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

緻密

誰かの罪や痛みをけしかけられた命、自分のことのように感じる痛みにより消し去られた過ち、蓄積する痛みに耐え切られずに言い訳ばかりの日々が駆逐する今にちらつく君の顔、散りばめられた優しさを踏みつける誰かのカオス、怪訝そうな人々、ただ意味なんてものは集められて出来たものであり、あたかも価値があるかのように崇められ、奉られ出来たものにすぎないし、ただ今を締め付けるものばかりであるし、あたかも良いもののようにに差し向ける善悪が、世界を閉塞的にさせるために複製され、復元されるような思いの中で分かり合うことすら出来ずに、ただ出来合いのものを崇めたりすることで、新たな神が誕生することごとくに巻き込まれ、混濁する意思が伝う魂胆や、悔恨を溜め込んだ君の行先に現れるメタファーなんかがファシズムに移行し、自らの不安感をかき消すように進み続ける先では、女々しい誰かが切り取り従える合間に現れるアイロニーや、存在の不確かさに喘ぐ子供たちの悲痛な叫びや、卑屈になるほどに妨げる自分自身に打ち勝てずに、培うものもなく、ただ捨てられてしまった全くにまとわりつく空虚な自分の偶像に捕まえられてしまう。正義の鼻先に止まる蜻蛉、鈴虫の大合唱や記憶の端くれ、遠い思いが消え行く晩に、あなたは万人受けするものを掲げては、自らの保身にばかり走る。