昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

気ままに

機械的な伴侶たちがモノクロームな街を歩く。豊かさの奴隷と化した人々が傘増しする幸せなどが謳う不潔な普遍性により支配の不衛生さに吐き気をもよおし、絢爛豪華な見た目ではあるが、中身もない連中が示唆する支配的な言葉により増していく憎しみやアンチテーゼや、安易な批判やらがせめぎ合う退屈な午後を悟性で埋め尽くすために静謐に生き、陰鬱な衝動がケミカルなものを生み出し、奪い合うための日々に訪れる後悔などが管理を続ける。頭の中でのお花畑で遊ぶ乖離した君の過剰摂取したピラセタムやプラセンタ、タントラやマントラの傘をさして、旅に出かけたカラスたちの浄土、不発弾で埋め尽くされた過去、苔むした石の上で坐禅し、鼓舞する日常の腐敗臭、輪廻転生や突発的な痛みが群生する地、倫理観なんかを取り外した軽い身体で走り去り、理性なんてなくても、生きていけるのかも、と嘯く間に噂話は浸透し、贖うためによじ登った神木、文字と心拍数が一致し、すべての不破は掻き消され、ただの愛になる。理不尽な答えに囚われる君が裏切りを繰り返し、くたばるだけの今に遡る理由が理性もなく攻め込まれる金目当ての彼、野良犬が目指す極楽のフラクタルさに脱帽する腑抜けの私、土竜たちと遊ぶ子供たちの黄昏の真紅、所詮は私たちが結ばれるまでに距離はなくなり、縄張り争いなんかで睨み合うだけで、なんの成果も正解も生み出さない連中なんかを蹴散らし、既得権益にしがみつき、みんなのことをそっちのけで、自分たちを守ることしか考えていない権力的な餓鬼どもの胡散臭い顔なんて見たくもないから、ネットもテレビも見ないことにし、スヤスヤ眠る。憎しみばかりを謳う鳥たちの孤独、現行を嬲る爪、壊疽した思いが修羅を歩き、均等なものなどないから、ルサンチマンとは現れるのか、と鋸歯で擦られた君の身体や、もう誰も食べることを喜びなどに変換せずに、ただ現れる愛のようなものをたらふく食べることにより、満腹になるべきだ、と語る私の詭弁のようなものが、世の中の利便性を突き抜け、つたない一生ではあるが、何かと比べることはなく、ここで言葉を遮り、裏切られるだけに至るような日々の中では備蓄されるものなどに押し潰されないように、際限なく愛を波及していく。