昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

君が愛したもの

君が居ないと生きていけないと思っていたけど、君が居なくてもなんとなく生きていけるし、なんてこともない日々をつぶしては、ぶつくさ空につぶやいて、宇宙が破けて降る雨に濡れ、まことしやかに語られるものなどが押し付けるなぞなぞや、ままごとみたいな結婚に統合され、正常に変化するのだ、と政治的なプロパガンダを撒き散らす情報と憎悪により、社会とは成り立っているのかと、消費的な所以に反抗心などを携え、あたかも普通を語るような連中の鳩尾を蹴り上げ、吐き出される絵空事を浄化して、常用される獣たちの物語が今をコロコロと転がして、合算される間に結末は悠長な論理をたずさえ、哲学的な逍遥を続け、裕福なのは、ここで引き伸ばされるものを価値から尊び、昇華させるためのこのような事業的な痺れを攪拌させ、やがて現れる真理を崇めたり拝んだりせず、ただ現れるものは、羨んだり恨んだりすることもなく、ここで抑圧されることにより、よくあることのように騙る手法を超越し、誰の言うことも聞いてこなかった数十年を粉末にして、備蓄される罪の畜生のずさんなシンドロームにやられたりしないで、自分の内外で張り裂けていく悟性からこぼれる曙光をながめる。ぼんやりとした叙情を焚き付ける冬の終末論や、ふやけた論理が行きすぎた余韻をたずさえ、延々と野良のままに彷徨うありがたさにより、報復の繰り返しは止み、悔い改めるなど、と促すような胡散臭い連中に別れを告げる。大切なものの死は君を強くも弱くもさせるし、クヨクヨするな負けるな、とかうるさくて、くたばりぞこないだとか、そっけない合図や相槌がこだまする未熟な世界では、誰も正しくはなく、どんな良いことや悪いことをしたって、何も間違いではなく、どんな行いも、君をよくない方や、よい方なんかに導くわけもなく、朽ち果てるだけよ、とうなだれる君をそっと抱きしめるような夜空。たまには自分を抱きしめてやってくれよ、と。