昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

集約

あまたの過ちも静かに筋書きの上を行き来する、むき出しの記憶、むき出しの愛は底なしの明るさによって破壊され、死滅した心情は異物感をかかえた荘厳な結末へ、と至らせる隙間、まったく纏まらぬ命のつまらぬ欠如をつまびらかにし、憎しみが屠る退屈な場面につかさどる、幼稚な神のタクティクスから解き放たれ、憐憫などは煩く、疎ましい今を厭わせるばかりであるし、あらゆる欠如を踏まえ、憎しみを葬り、今一度考えを改め、自由に行き交う命に際限などはない。繰り返し口ずさむ言葉が空中を漁り、悠遠を嬲る影が今を覆い尽くし、思う先々では境目などを生み出し、奪い合いを続け、酩酊する先々でメタファーは潰え、分解され続ける言葉が偏りを示し、頼りない意思がないがしろにする瞬間に循環してゆく行方は機械的なものになり、内積してゆく理由が、豊かさを損ない、自らの行いにより、根絶やしにされる絶え間ない記憶も散り散りになり、ぐるぐると巡る途端に事実に陶酔し、今を透過できずに、対価などを用いては、自己批判を続け、支配されやすくなった思念にたやすく入り込む事情なんかが、自らをしめつける。その痛みすら意味に変わるまで、と促す君のキラキラした目が見据える最後、君などは、最初から大嫌いだった。唐揚げみたいな鼻や、華やかなようなふんいきだけの色形、花柄のカーテンゆらぐ君の白い死との乖離、理解した先でも現れる対立、機嫌が悪い祭りの飛沫する真理、保たれるだけの豊かさとゴロゴロしているのに、豊かなのは、表面上だけで、額面通りに受け取ると傷付くと、つまずいた君が真っ当な普遍性によってフォーマットされる精神に成否すらなくなり、森羅万象と製品化された君の幼稚な関連性が節度もなく迫る適応するために同化する論理、擦り寄る家庭から生まれる悪魔、浪費されるだけの信念に取り残された過去、過去などはもうどこにもないのに、絶えず襲いかかる過去などに反発し続け、もう何も誰も届かないようにする。引き継がれた意思と、ひっくり返る位置、あらゆる意味は閉塞的なままであるし、垢抜けない意思は、いびつな信念などを形成しながら、しなびた意味を軽薄に積み立て、つたないものをしなやかに形成しながら、やましいものを排除し、新しいものを飛躍させるために生きながらえる。