昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

生きるための手枷足枷を壊すために

つたない信仰心が世界を覆う。意識の暗部を照らす光がらんらんとしていて、凍てついた半世紀を溶かすような愛の揺籃にゆられ、勇躍し続ける使者たちの災いなどを謳う連中が信仰するものにより、この世は刺激すらない悲劇などに毒され、今に朽ち果てるだけなのだ、と惰性で導かれた彼らが複製する真実などにより、どれもがなあなあになり、復元されるだけの今が偽りばかりを加工し、独占欲に狂った大人たちが支配し、餓鬼のような老人どもの下で、子供たちは知らん顔をして、真理を駆逐する。このような世界ではいけない、と狼狽する輩の老婆心に屈従するだけの理不尽な世界などを覆すために私たちは生きているのであり、生かされているなど、と彼以後に綺麗事を促すヒロイズムに侵された理性もない奴らが隷属する普遍性などに集約され、約束すらも守れないというか、守りたくもない私は、保守的な捕囚として、シンドロームを加速させているネガティブな連中にフォーマットされたり、遮られたりする前に、再契約や、最低限なんて言葉が蝕む退屈な世界に苦しむわけもなく、分け隔てられたり、閉塞感にたまる憎しみを吐き出す横柄な機械の横隔膜を引っ張ったりつねったりしながら、なんども吐き続ける先に吐くものすらなくなり、何も見えなくなり、見たくないものばかりだから、まあ良いか、と口笛などをくちずさみ、ずさんな進化が及ぼした余計なことなどに遮られるだけの際限ない憎しみが擁護する退屈で体系化した日々に独裁されるよりも、そのような憎しみに騙されたり、誤魔化したりするよりも、少なくとも誰かや何かを愛してみよう、と諦めずに立ち向かうことに疲れたりなんかして、なんかいも立場なんかをうそぶく連中が用いる艱難辛苦や、還元されるだけのものや、もたらされる罪や、理不尽な収容所たる国家みたいなものを飛び出して、与えられた帝国的な考えを超越するために逃げたり跳ねたりしても、その国家的な考えに何度も毒される先では、何か真実のようなものを掴んで、自分だけを信じ抜くという意志だけで世界は変わるのだ、と。