昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

迫害

迫害を受け続けた君の航路、異質な季節の構造が緻密な最後を終え、流動する面影にはためく記録、量子的な木漏れ日、ネガティブな秋刀魚を開いて、そこにかける醤油と乗せられた大根のすりおろしとの差異、紊乱と焦土と従来する意識、記憶に水をやる如雨露、猜疑心ばかりの君の欺瞞や、不満足を歌う施設で噛み締める永劫、派生する動機が収斂され、つたない思いからだんだんと迫る冬に比喩を綴り、表現されるものが際限なく加速して、健気にむすばれた二人が慈しむ瞬間に循環するものが静謐なものをたずさえて、痺れた大脳から、集約される器官の彼方から、価値観を破壊した世界の中から、終焉から加速して、すべてを吐瀉する慈愛が漁る憎しみから悪趣味な神が創造した想定の範囲からはみ出した私たちの未来などはなく、すべてはここで必然性すらもなくなり、主観すらも破壊され、さびれた記憶が目視する綺麗だったあの頃やあの子や、ここで拘泥して、高揚感すらなくなり、ひたすら浸るだけの奴隷化した意思が中庸すら失う。希望すらも損ない、そこかしこに現れる過信が加速し、誰もが猜疑心を持ち、誰かは誰かを恨むために収容される施設たる地球の中、堕落したものが加工した論理が逍遥し、すべてを調和し、真理を超越していく。逃げ出すべき場所を持つこともなく、持つものや持つことにより生まれる責任なんかに苦しむわけもなく、かわるがわる現れるものにはためく道理が、動機すらも捨て去り、ここで現れるもののどれもが何かに引きずられ、泣いてばかりいるから、と切り離し、気配を隠し、変遷や偏執や生成などが超越を繰り返して、くたばる隙間に呆然としている合間に、すべては駆逐され、すべては無かったことにすらなる。