昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

意思の師

君にはどこにも帰る場所なんてなくて、いつもドキドキして、いつ見ても苦しんでいるばかりでバラバラで、満ち足りることなんてないなら、答えも持たずに、体は置き去りにして、入り組んだ道でくよくよして嘆いてばかりいるけど、いつもみたいに笑っているのが、すごく素敵ではあるが、外は敵ばかりであるし、誰かや何かを愛してみたものの、それも過ぎ去れば不満ばかりで満ち満ちとして、今をミキサーにかけて粉々にしても、そこで残る心残りのような食べかすを漁る日々です、と今の恥部を弄り、異物感をかかえ、画期的なものを勝手気ままに書き換え、機械的なものにより快適にさせられているということに気付いているのにもかかわらず、ずっと何かの道具として偶像崇拝を続け、つたない意思は誰かに流されているばかりだし、誰かに何かを買わされ損ばかりしているし、理不尽な今に降り続く雨により風邪をひいてばかりいるし、苛立つ今に迫るアニミズムが曖昧な神を崇め、あてがわれた罪により貪婪で鈍麻な気配により麻痺して行く意思は歪な理想をかかげ、くたばるだけの今に実装される現実に食い込む徒らな動機に誘われ、拘うだけに至り、過食嘔吐を繰り返し、指にそなわる吐きダコを写真に収めては、顕示する意思に形式的な罪が生まれ、今を抑圧するために、よくある罪を謳いながら、誰かをいじめるように、自分を愛するような関わり合いの中で平伏すだけに至るような関連性に通わす意味が辻褄を合わせるために闘争や倒錯やらを混ぜ合わせ、この実態すらもあやふやな世界の脊髄を抜き取り、もう歩けないように差し向けるような世界との訣別、永劫をねぶる隙間、ふしだらな時間と曼荼羅、返り血をあびた理知、理想もないから混濁するのが生命である、と謳う普遍性の窮屈な産道。