昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

集光

くたびれた人々の渦、レジスタンスが叫ぶ自己中心的な正義の残り滓、憤怒がもたげる闇、重要なことのほとんどが消え去る日々の中で、邪推を続け、つたない意思がもたらす空腹に耐えながら、体系化した今にこびへつらい、爛々とした目で眺める隙間には色彩すらなく、盗用された理念や理由などが撫でる隙間に、紊乱なものが付着し、ニセモノの価値に寄り添う君も飢餓し、季節性の鬱鬱とした汚濁に嵌る君を尻目に、侵食していく苦悩や、事実の濃淡などや、狭められる意味の中では、重要なものなどは本能少しなのか、と落胆している思春期から派生した、収まりようがない怒りにより焦げ付いた大地、破傷風の猫の行方や、はびこる意味との合間に生み出される打算的な罪、散華とナトリウムや、躍動する動詞や、利己的な私の固定観念や、固執するほどに増していく罪や、緻密な今に染み入る恍惚としたものや、幸福すらここで消費されるだけなのか、と加算される原理が散財を繰り返し、貸し付けられた苦しみに捩れる意図や、歪な信念がもたらす空疎な戦争や、騒々しい世界で虐げられるだけの便利な身体や、画期的な罪に戸惑う私の消費的な所以などに絡まる情愛のようなものが膠着し、身動きを取られなくする。私怨を乱用する故郷の傀儡、過信ばかりで進む幼稚な君の怠惰な供儀として運ばれる格子の中、堕落した髪が顔にサラサラと、隣では、重複する数字に屈従しては、何が真実かすらも見失うばかりであるうねるようなエネルギーをランダムに孕んだ結末を消費するだけのキャピタリズムには飽き飽きしてきたから、生きた証なんてものは放置して、理不尽なものが責めるような現実を超越するためだけに、この命を敷衍させる。