昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

足りない

大好きだった君も、離れてしまえば、もう誰だかわからなくなってしまう。忙殺し続ける耐え難い瞬間を抑えるための頓服薬が空を飛び、意思に羽根を授けるのだ、と彼女のキラキラしたラメでいっぱいの目、よろこびに震える冬の星を眺めては、ガタガタの歯で食べる行方や、無益だからこそ、この生き方は美しいのである、と詩の枠からはみ出し、性悪説を唱える悪い大人たちの証拠を引き裂き、悲観するだけの奴らが消費する正しさに擦り寄るほどに、誰かの道具と化すし、カスタムされる日々に訪れる猜疑心がチカチカと明滅したりして、被害者意識を抱えた国家が偽装する真実に擦り寄る過程から、より良いものも生み出せずに騙したりする連中が貪る日々のために、同調したり、同情する日々の中では屈折した理由が氾濫して、乱立する動機が刻々と退屈なものを波及させ、この生命の割合なんかを謳い、大義名分を散らかしながら、地殻変動を繰り返した脳内で可視化されるものなどは、ほとんど本物でもないし、忙しく動き回り、あたかも生きているかのように勘違いしているあなたの恍惚とした域から敷衍していく、ただ逃げることが、生きているかのように、ただ行き過ぎるばかりで、とどまり考えることを辞めた今にのしかかるものから逃れるために逃げ惑う日々の枠組みを壊すことすら出来ずに、そこで迎合し、傾向と対策なんかを怠惰に打ち出したりして、奪い合うだけの生き方に躊躇いなんかを生み、絶え間ない退屈の中で窮屈そうにしている歪な日々の中で、恒久的な災いなんかを打ち出したりしている打算的な神が用いる災難なんかを瞬時に飛び越え、途絶えることなく、真実を見出すために、この惨めさを飛び越え、反乱を続ける。たったひとりの君がつらぬく一切がくたびれないように、誰かと叫ぶことで誤魔化し麻痺しないために、ただひとりであっても、勇敢である君が閉ざした心の暗鬱としたものが降らす止まない雨の最中で、私は傘になるよりも、君の後を歩いたり、前を走ったり、また抜かれて、びしょ濡れになっても、這ってでも前に進むような強靭な意思の中での弱さすら認め、そっと抱きしめるように。