昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

行き過ぎる

車内に積もる塵芥、あらゆる偏見をつかさどる鬼、蓄積する可能性をバットで打ち抜く野球選手たちの影、朗々と欠乏を謳うアノニマスな少女たち、完結しない昨日をモグモグと貪る吃音の少年、値札を貼られた私たちの曖昧な証拠を寄せ集め、似た者同士の集合体が巨大なロボットに変わり、自らが作り出したニセモノの巨悪を打ち倒すようなデタラメで快楽的な倒錯により、ガス抜きをさせる国家的なプロパガンダ、ガラクタの犬や、落書きだらけの猫の隙間を掻い潜り、落胆している暇もないから、与えられた概念を拳で穴を開け、あらゆる貧困の根幹を引っこ抜き、品位なんてものは、はなから存在せず、そこかしこでデータ化され、ゲシュタルト崩壊する鏡の前で被害者意識を加速させ、懐疑的で理不尽な世界の表面をスプーンで掬い、プリンかなんかと勘違いして甘い甘いと言いながら食べるあべこべなブタなのだ私は、と卑下するだけでは勿体ないからと、からかう隙間にカラカラになった身体を雲かなんかに縫いつけ、浮遊するのもありか、とあらゆる配下から抜け出し、廃材をつなぎ合わせて作った船でどんぶらこ、どんぶらこと、枯淡をねぶる誇大妄想の赤子の手のひら、濫觴したものを崇めてるだけでは、バビロンの道具になるだけであるから、世界を一回塗り替えて、自分の好きな色で良いんだよ的な発想こそ、色に従うだけではないかクソ、と言いなたち、与えられた色で満足するか、ファックと、フラクタルな日常の理知や、数多の闘争や戦争の血で出来た川を下り、あらゆる平凡さが差額なんかを求め、無神経に促す意味の隙間から溢れるつたない憎しみを煽る鳥のくちばしをへし折る。そのような力強さには、暴力的なものはなく、ただの愛護なんかを促し、破壊が云々と自らの論理が暴利を貪り、あらゆる品位が真理を駆逐する間に流行るアイロニーなどが、隘路を生み出し、誰かを踏み台にするために、吹聴するものに扇動されてばかりいるから、バカになるし、バカなフリをして騙す奴らがひっきりなしに現れるんだよバカ。