昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

借りてきたカリカチュア

幼稚な湿原帯を越えて、能動的に越権する奴らが支配するデータ上での愛を計り売りにする希望の城を破壊し、仲が良いように示す値を牛耳るカジノで一文なしになり、なけなしの愛を売りたい、と迫るが、君の愛は一円にもならん、と蹴飛ばされ、尻餅ついたあたりから、あらゆる意味が透過され、些細な出来事が粉々になり、ぬいつけられた概念を引っぺがし、ひたすらに無垢であった赤子のような気分で、洋梨の車に乗り、倫理観なんざ、破滅に追いやるべきですぞ、と促すゆで卵みたいなおばさんがカタルシスに至るために、噂話を加速させ、意識的な枷を外すために、些細な痛みなどは無視して、制限なんかは無視して、艱難辛苦はなんのその、そっけなく消え去るだけの過去だから、このフラクタルな不安を加護にして、宿無しの私には、俯瞰的な苦しみなどは、些細なもんです、と錐揉み式に地面を掘り続け、けたたましく嘶く冬の風に比喩ひとつ、あらゆる償いがチクチクと突き刺す値から曖昧に陳述される文句が義体化し、最たる意味を踏みつける軍隊が行進する軍国主義的な国家が示す人間的な構造に不倶戴天の敵なんかを娶るために、誇大妄想に耽る哲学的な焦燥感と、ニセモノの修羅をプラスチックの皿の上に置き、ラッピングして数百円で売り捌くような商売で巨万の富を得ても尚、この欲とはすり減ることもありません、とサッチャーが語りかける愛らしい語感、かかずらう意識をカスタムしたバイクに乗り、エンゲージリングのトンネル越え、木枯らしびゅんびゅん、鋲ジャンきらめくアスファルトの虹色、化合物で出来た寺院の半導体を治すための手当てを続け、軽快な理想が企てる二束三文のことを高揚させるために、この愛は、愛と呼ばれる以前の純粋で自然なものに調律し、美しい音色を鳴らし、ただ愛することには、理由もいりません、と促しても、嘘つけバカとなじられ、時代的な性悪説に飲み込まれ、簡単な倫理観などを押し付けられ、その場で抑圧されてばかりいるから、勝手気ままに消滅する命、正面突破で衝突し、粉々になっても知ることか、と納得して煽るのだ、この命に位置付けられるものに、手なずけられてなるものか、と。