昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

始祖

大量の死を吸って、やっと呼吸できている。データの粉末を吸ってハイになって馬鹿らしい、能動的にすべてを愛でるようなけったいな奴になりたいさかい、と間接的にうごめく初期衝動やら、淡白な動詞や、アンニュイとしたタコ焼きなんかに食らいついて、打算的な配慮なんかにクソ喰らえと伝えては、自分なんてもんは、はじめからあらへんから、ありがたいもんのように受け取るなんてアホらしい言うて、しいたげられ続けた歴史の最中、はびこる悪意がツンツンと背中を突くし、つくづくに平伏すんは、あれやから、ありがとう言うてうそぶきながら、卑屈にならんと、理屈っぽい頭をピコピコハンマーでどついて、頭の端子を軽く壊しよって、ござかしい奴がなんか、それっぽいこそを大それて語るよるし、なんか嘘っぽい連中が、きな臭い噂話を信用して、挙げ句の果てには、崇める始末やし、割りに合わんことばかりを似合わんのに着飾った冬の街では、いびつな信念をなあなあに引き伸ばしながら、Y座標やX座標の中で束縛しよるし、真理なんてもんは、どこ探してもあらへんから、探すんかなぁ、言いながら、陰鬱な眺めをなだらかにするために、ためらいもなく、飛び立つんです。命についた値段と爪痕、カンタービレと均等な宿たる身体、死しても尚、ワシら苦しめよるような地獄みたいなんでっち上げて、騙しよるし、みんな自分のことばっかりやし、自分も自分のことばっかりやし、言葉狩りは横行しとるし、自分の罪はさしおき、誰かの罪の血吸うてなんとか生き延びとるルサンチマンばっかりやし、バルガーな奴らが引き裂いた女々しい境地に、自分というものは、狂人かなんかにならんと、生きてくことも出来んのかと、加算される原理を可視化するために機械の目を入れ替え、そのために抉り取られた眼球なんかが転がり、そういう時代ですよって騙る勧誘の電話なんかがうるさく鳴り響く時代でも、悲観なんかしてられんし、貧寒ではあるが、なにか優しいような雰囲気に包まれ、腰掛ける永遠は、たとえ苦しみよっても、すべてを超越するために、ここで超然としていて、支配されずに、ただひたすらに加速する一切を飛び越え、忘我を突き抜け、もたらされるものに媚びへつらわん。