昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

瞬く間

もう何もかもやめて外に飛び出そう。もう縋ることもないし、掻き乱されたり、又聞きする必要もないし、成否を飛び越え、意識から飛び立とう。この世界の終わりに訪れるという不破をノートに書き写して、このまま終わるということによって現れる悲劇やらに混ざり合う不潔な理由が流動して刹那に入り混じる不健康そうな結末に遭難者があふれて、避難しても無駄だよ、と促すトナカイに乗り、銀河を超えて、外宇宙を旅して、そつない記憶に結びつく無数の過去がここで反映される。この三千世界が爆発して発芽したのが僕らだ、と惰性で生まれた真理や神秘を崇めるだけの誰かの脂肪や資本から羽化し続ける鳥たちが逃避行に出かける間に想念とは、誰かに操作されっぱなしだし、打算的な彼らが謳う祝福なんかに復讐されたり、散々な現実のゲノムを書き換え、空間に備わる苦しみに蝕まれる前に結びつく情報を一新して、なりふり構わずに諍いを続ける私の毛色や、慧眼を育てるためにアミニズムを加速させ、もう誰も愛する必要もないほどに、誰かを愛すべきではあるが、この暗闇が痒いままだし、懐疑的な大義なんかを簡単に信用できないし、デタラメな報いなんかを受け入れ、僕らはずっと異常者のままなんだし、誰かを好きになる価値以前に、価値なんてものは消滅したのであるし、そこで証明されるものが、もっともらしい価値を謳い、誰かを騙してばかりいる。そんな困難な世界で損壊した生命も、身体を抜け出せば、自由以上の境地に簡単にたどり着くのであるし、たとて何かを悲観したとしても、支配されずに、誰彼構わずに噛み付く。ことごとくを噛み砕いた後に残る酸味、胸裏に迫る不安を乗せた風、数字の死や、均等な圧力により圧壊した明日、世論なんて無視して、デマに加工された季節、貧相な道を進み、枝分かれした昨日に錯乱して、圧縮されたここから、過去は不必要になり、憎しみを吐き捨てる世界が迎合するものを毛嫌いし、コケティッシュなアルファベットを集めて、拓かれた意志により劈く力を、より強力なものにするために、概念すら捨てる。