昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

わずらわしいガイダンス

今日もまた帰るための繰り返しだ、とため息をつく後から迫る苦しみのようなものの桎梏、窮屈な黄昏と数多の傷跡、圧縮された善性を握りしめて、弛緩した主観からあふれる荒廃したものが空間を占領し、真理がなんかが健気さを押しつぶし、信用などを謳う群像に吐露するものに呆然としている君の横顔から現れる現実味と永遠性と戯れる。それ以上何もないし、これ以上のこともないし、これからもカラカラに乾いて、加速する意識をするするとすり抜けていく先には、些細なことの衝突により逍遥する意識が転がり続ける。横たわる君の毛布かタオルケットになりたいとか、短絡的な衝動をカタルシスに至らせるために、整合性なんかを破棄する。淡白な愛よりも、淡々とした奴らの狂気に捕えられる前に依存的な人々の情交なんかをコップに注ぎ、すべての情念を飲み干して、ほどよく和らいだ意識が儀式的なものを超越する。犠牲になるだけが正義なんかではなく、難解な後先に境目すらなく、すかさずに入り込む救いのない現状にすら愛は蔓延る。くたびれた意識を漁る時代的な憐れみ、未熟な羽根を広げて時代を飛び続ける純粋無垢な日々も、途端に混濁し、さまざまな思惑に意識が虐げられて、陰鬱な焦土により、幽遠に瀕する形や、懐疑的なあなたの商法や、主体性に織り込まれていく記憶にかじかみ、果敢に挑む意識は悄然として、いぶかるだけの君が気配を攪拌し、燦々とかがやく太陽を尻目に、路肩に沈み込む悲しみを掬い上げ、もう考えることは辞めて、得るものもなければ、ここで小さく丸くなる君の健気さにシンクロして、信仰心なんかを超越して、厭世観なんかを蹴り飛ばして、罵声を浴びても尚、ないがしろにされた今を健気に作り直すような豊かさだけが、今の違和感を乗り越えるのだ、と惰性に積み上げた罪のようなものや、もたらされる苦しみを流布するような緩慢な時代に基づく物語や、模倣するほどに妄想を続け、つたない動機や、与えられた観念や、のさばる概念なんかを飛び越え、与えられたものに手なずけられないようにする。