昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

楽しい世界

悲しい声を発する鳥たちの音頭、恒久的な国家の迷路から抜け出し、はじめてのアナーキストとして、アンチテーゼの枕で眠り、理由を訴求する行方を弔い、配膳される愛を拒否し、純粋な死として、あらゆる生を超克する無として、あらゆる可能性を切り裂く怒りとして、支配的な輩が謳う位置や落ち度から解き放たれ、背反し続ける先に利用価値などを謳う連中から解き放たれ、最後の自由として、時代性の井蛙さに捕まえられずに、乱立する世界に疎外感を抱えていたとしても、労ることを辞めずに、答えを敷衍させ、与えられた自由の一切を否定し、可能世界論にとどまり、ライプニッツが促す日記の中で旋回していく目次や黙示録や、黒く塗りつぶされた箇所や、過剰摂取した夕焼けの最中、最愛の人を祭壇に見送り、人身御供として捧げられた身体から放たれた意識や存在や、あらゆる価値をキーホルダーか何かにして、ジャラジャラと付けて歩く姿がアルファベットか何かに見え、見えにくいところから、あらゆる価値は悲哀や腐敗などを含み、すべてを朽ち果てさせる。そのような価値を磨耗し、無駄なものを削ぎ落とし、ここで教わったことなどは、所詮は右向け右、左向け左、前倣えだとか、と君を責め立て、偏りを生み出すだけのまやかしであることに気づいているのにも関わらず、君は誰かや何かの道具や偶像の名の下に、偶然なんかに利用されてばかりいる。あてがわれた罪と、復旧される愛と、あらがうほどに相手に生まれる憎しみと、あらゆる傲慢が加速して、意識に足枷を嵌め、はびこる悪意を受け取る幼い心が浪費する主観や、瞬間的な歪さに入り込む背徳感や、安易な衝動に迫る焦燥感や、化石と化した意思を丹念に削り、同調するだけの輩が枢要なものを求め、つたない動機が通わす思いを斡旋するだけの堕落した観念が捻出する動機が横溢し、あらゆる苦しみや悲しみを押し流していく。