昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

乖離

世界というゴミ溜めの中で神を演じている。まだまだ幼くままならい、と幼なじみが語るが、君は数年前に宇宙に旅立って、星と混ざり、すべてを統べるようになっているのに、私はといえば、ニセモノの倫理観を掲げるだけの王のフリして、季節感を踏み躙り、憎しみばかりを謳歌しているし、システマチックな亡霊たちがさまよい続ける先では、維持費がなんだ、とうるさく付きまとうだけの異質な邂逅どもが押し寄せ、今に共倒れになるだけの祝福を讃えては、耽溺を繰り返し、規制されるための日々を崇めてばかりいる。かりそめの身体をリカーで汚す人々の無知を食べて育つ虫が飛び交う夏、認識するものすべてが死滅した後、勇躍する精神がひれふすこともなく、言葉が物質化し、価値観などが屠る原理がゲリラ化し、干渉するものすべてが今を苛む間に、理解とは程遠くなり、幾重にも重なる時折に集約される約束により、拘束される意識は、自らの旋律を加速させ、関係性に宿る修復不可能な過去から、ここで枯渇するだけの意思が迎合する偶像なんかに騙されたりして、奪われるだけの日々の中で思考停止して、悲観するだけの世界からあふれる憎悪を想定した愛が、ひけらかす真実の紋様が美しい、とカタルシスに至る前衛的な伴侶や、はびこる悪意を収容するバビロンや、浪費家たちが語る確かさなどは、所詮は瞬間的な満足に拘束され、更新され続ける罪の中で和解にすら至らずに、徒らに消費されるだけの動機の中で信用するにも値しないようなアンチテーゼが降り注ぎ、抑圧されるよくある夏の日、悲愁にひたる陰湿な人々の競争に参加せず、ただひたすらに自らの意志を貫く。