昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

希望も与えられぬ国

自らに都合の良い世界を成立設立させ、些細な不安や不満を解消改善し、懐疑的なものにひたるより、至らぬ今を昇華させ、意思や意識に枷を嵌めず、がんじからめにならぬように、かんじんかなめなものを携え、安易な欠如に綻ぶよりも、どんな状態をも誇り、損得で生きるより、尊厳を大事に育て、短絡的な矜持を保ち守るよりも、すぐさま古いものは捨て、感情に左右されずに、昔話にとどまらずに、異論を受け入れ、経過していくものどもが引き連れるものなどに老化せずに、硬化している今を軟かくするために、かくかくしかじか無くしたものは、ただ失っただけにすぎず、そこに償いなどを求めずに、瞬時に超越する。まがい物の季節を紛失し、不吉な夜が制定する意味をつまみにしながら、泥酔している記憶の奥底に備わる湯船につかり、能動的な敵意が示す差異や政治的なものから排除される喜びに震え、真偽を用いて、誰かを裁くような輩が示す恒常的な罪から逃げ惑い、寝返りを打って、つまらぬ壁を眺めながら募らせる思いは怒りに震え、理不尽な今朝が逆撫でする狂気的なものから解き放たれ、大義を忘れ、対価を求めるばかりの日々です、とクヨクヨしている暇もないし、いとまがない今にも、イマジンがスピーカーから流れては、キラキラした平和なんかを促すが、依然として平和はやってこないし、ここで混濁するばかりであるし、理不尽な今に境目などを用いて、モラルがどうとか、と迫る五月蝿い口を縫い、泡沫に迫る理論が、理想論などを構築し、慢性的な痛みに磔にされてしまった君の仰々しい願い事が統合され、大きなエゴへと変化し、現行や現前を踏み潰し、辺り一体が更地になるまでの奇跡を示すサインなどで空が埋め尽くされ、生きていることに意味などないからこそ、意味を求めるのでもなく、ただ生きているからこそ爽快で、邪魔くさくもあり、何が生きるだ、などと抜かしたり、温もりもなく、そこで孤独であっても、あらゆる動機がゆりかごのようになり、ここで根絶やしにされる前に、ささやかな幸せなんかを横柄に踏み荒らしながら、誰にも跪くことなく、この疎ましい日々の中で血色も悪く、すぐさま結晶化して硬くなってしまうし、そこで凝り固まり、まがまがしいものを自らの内にこしらえ、暗鬱な衝動の影で眠る君の夢の中での支配を遂行したい、と目論む遺体のような人々の住まい、廃れるだけの希望を膨張させ、有する価値に偏るたびに迫る孤独な夜に寄り添う真実のようなものすら、今に疎ましく感じ、そこで堅持したりするものに擦り寄り、近付くほどに、誰かと自分を比べたりして、意味のない比較により、落ち込むだけの意味なんてものは、今に無意味になり、ただ現れるものに擦り寄るだけの君は、徒らに今を消費するだけで、何の真実にも辿り着かない。