昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

飛び立つ

撒布された闇に吸い込まれる君、情報や常套句により視野狭窄に陥った君の教唆は胡散臭いし、ジリ貧な今に求める楽園なんてものは、砂漠化して、今頃すべては砂塵に帰依し、殺伐とした時代の中でうそぶく教祖なんかに成り下がり、神を名乗り人を欺いてばかりいるし、いらだつ衝動は依然として消費的であるし、あらがうほどに泥濘にはまる。憚るだけの私たちに募る怒りに似た何か、イデオロギーも死滅して、紫外線によりシミだらけになった肌を縫い合わせて、新しい機械の身体に移行するために脳内のデータを入れ替えて、即座にこき使われた錆びた身体を放棄して、壮年に基づいた疎ましい激情に住処を移して、戦争によりセンチメンタルになったメタファーが見繕う動機が高揚感を攪拌させ、遮られることなく、ことごとくに備わる無秩序な気だるさに身を隠し、郭清された現在にとめどなく溢れる悲しみに通わす愛に似た妬ましい何かが不純にまじわり、あらがうほどに現れる意味は君を加工し、ニセモノの品位か何かに騙されては、こき使われることで、その生命を終える。横暴な秩序が迫り、復讐ばかりを謳うだけのレジスタンスが閉鎖的な物語に固執し、さまたげられることにより現れる夥しい犠牲が生まれ、苛まれるほどに現れる新たな苦痛により、行く宛もなくさまよいながら、泡沫の自由をさえずる鳥たちに簡単に操作され、白々しくうそぶくコードを延々としのぐ意思が刹那を飛び越え、閉ざすことなく受け入れ進む先には簡単に還元される安らぎよりも、やすやすと乗り越える強靭さを持ち、もたらされる苦しみを瞬時に切り刻み、ばくばく食べて、退廃的な陰謀論や、たちまつに現れる陰湿な裏切りや、暗がりに潜む憂鬱や、夕暮れに備わる愚行なんかに負けずに、ただひたすらに正す間には、善悪などに蝕まれずに、高らかに笑い、はびこる憎しみに垂涎している輩の道義や教義などに騙されずに、自らを信じ抜くことにより、短絡的な信心などをかまけることなく、頼りない普通が、苦痛をしりぞけるために、安っぽい、こうであるべきだと、こうだったはず、という幻想に囚われる前に、瞬く間に消費されるだけの彼らの利己的で傲慢なやり方にそぐうことなく、鋭く情報を千切りや細切りにし、憎しみが染み入る前に、威張り散らす輩が懐古主義に陥り、復権しようと目論む間に備わる独善的なものから飛び立つ。