昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

粗暴

君の飢えた希望をつまみながら、あてもなく歩き続ける僕の上、理論的な敗北者たちがさまよう体勢的な夜明け、欠乏症に震える身体、戦車から撃ち込まれる頼りない言葉、手紙から飛び立つ始祖鳥の群れ、インクから現れる誇大妄想や、もうろうとした意識の中を泳ぐ魚や、薙ぎ倒された木々やビル、コンクリートで群生する原理的な植物や、情報の中でのゲリラ戦、ユニークな絵画の胎盤レジスタンスたちが騒ぎ立てる株式市場、たどたどしいアイロニーが、はじめての愛を結んだ日、歪な信念がもよおす哀愁や尿意、混在する意識の中で、わずらわしくさまよう翳りある日々の異物感、忘れる動物たる私たちの齟齬、意識の切れ端に描かれた最後通告、硬直していく意味の最中、定めることも出来ずに、意地らしく悶える隙間から、歯止めもなく現れる光が吐瀉する未来、飼い殺しにされた青春の記念日にたむろする平和の象徴たる鳩の詩、熱情する散歩道では、ピュアなものなどは死滅し、孕む憎しみに悶え、数々の過ちを脳内で調理しながら、塩分当分濃いめが故に、糖尿に陥るのです、と嘆く今の自分との乖離に苦しむのであって、過去はここにはなく、誰も君をこけ落としたりしているわけでもないし、分け隔てているのは、自分であって、その自分を乗り越えない限りは、何も変わらぬのであり、誰かが分かるはずもないから、自分を信用するのであるし、まあほとんど嘘ばかりつくわけではあるが、最後の最後に笑えれば良いのであり、その場の終わりなどは、来るはずもなく、ほとんどは、はじまり続けるだけであるし、あらゆる無知さをメチルアルコールなどで、チリチリ燃やし、すべてが塵やほこりに変わるだけであるし、そこで堅持し誇示しているもののほとんどは、退屈なものであるし、体系化されたものがほとんどであるが故、私はすべて裏切る。