昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ぬくもり

殺伐とした大気から現れる太陽、恒常的な恋の行方にからまる猜疑心、偽計を繰り返す論理的な差異、平衡感覚を失った意識の数、疑念を吸い込む鼻腔、アレルギーにより眠れない日々を加速させる宇宙的な落伍者たる私との齟齬、疑念を取り払うために覚醒に至るまでの分裂的な焦土、あらゆる苦しみの余波を繰り上げ、現世での苦しみの半分を分け合うために、君と出会った的な嘘をつき、償いなんてものに加担したくもないから、過去なんてものは、即座に葬り、ゆっくり眠れよ、と楽観的に飛び立つ先々では、錯雑とした観念が、世紀的な憂鬱の胃液を拾い集めては、メタファーに食い込む松果体、純粋な夢の中でカタルシスに至る悪意の権化みたいな奴らが謳うルサンチマン、慢性化した機関的な鉄屑を集めることを生業にする男たち、戒律を破棄して、呪詛を促す母たちを尻目に、共感性羞恥に苦しむ外側の自分との乖離に苦しむ母体の中でのエゴ、内側から現れる脆い感情の昇華、喜悦に至るためだけに売り飛ばす日々、憎しみだけを伝う意識的な水源、薄利多売を繰り返す多様性の迎合、尊く結ばれる余韻から現れるカラフルな思い出、ビジネスライクな君の笑顔の嘘、関わるほどに叶わぬものばかりだ、と泣き喚くだけの君の刹那、無機質な苦痛から聞こえる蜩の鳴き声、貧相な形である私の玉響から蔓延る愛が、その愛が哀願する滅亡なんでものは、何も終わることもなく、ことごとくに現れる汚穢に加担したいような連中が享楽するペシミズムなどに、何の快楽も感じず、ただその場で傀儡と化すだけの人々の濁流に飲まれて、平々凡々を謳いながら、奪われるだけの日々を厭うための日々を超克する。