昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

性質

隔てるものが無い世界では、すべてが味方になる、と嘯く君の優劣、コミュニティでは、貪婪な悪魔や幽霊が人々の角膜を食い荒らし、安定剤を含んだザイオンから流れる呼吸法などがなぞる心音の歯痒さに悶える隙間からジェラシーなどがこぼれ落ち、有用な皮肉に絡まる熱中症の女の子から肥大化していく誇大広告の嵐、三千世界の後から生える葦、幽体離脱を繰り返す怠慢な君の加護、不文理と立証されない間から現れる超ヒモ理論と、悲劇のヒロインを演じる瓶底眼鏡のカオス、論理的な競合により、ポケットに貯金をしている母親たちの支離滅裂な方法論、規制されるだけの頭に突き刺さった忌々しい槍、輪唱された神話に踏みつけられた僕らの夏だとか、促す思春期の栄養素、危害を与えるだけのゴツゴツとした拳、紊乱な狂気を企て、欠乏する未来にこぼすアンチテーゼ、前頭葉に咲く花とアナグラム、懺悔する彼女のスリットからのぞく永遠、その陰影をインスタグラムなどにUPしていく刹那に現れる値や、相対する間に刷り込まれては、勘違いを施すためのアニミズムにより、オーガズムに至るまでの軌跡、迎合されるだけの歪な君の侵食、算段的な愚弄により傷つけられた背中に放り込まれる手紙、形勢逆転を狙いたいが、所詮は大義を捨てた権力は、と言えば、自らの権威のために牽引するための力により、絶えず軋轢を生み出すことでしか、その力を保てずに、その諍いや争いの中で摩耗していく精神は、比べたり、比べられたりすることでしか、自らの価値をも見出せないような、自身の虚しさに取り憑かれ、どこに力があるかすらも分からぬから、力にすがることでしか、自分自身を保てぬままに、その自らの力により、ミイラになってしまうだけなのだ。

 


醜い善行によぎるすがるだけの君の主体性、荘厳な結末に絶えず混ざり合う理屈の標本、本質を見失い、見事に破滅するだけの毎日の濁流、流動していく一切に厭うことなく立ち向かうからこそ、生きていくことの醜さに打ち勝つのだ、と。