昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

証拠

時に織り込まれていくリズミカルな衝動、混沌としていく数多の実像から解き放たれ、度重なる痛みから生えるキノコなんかを、バクバク食べて巨大化するマリオの及第点なんかを、いじらしく虐げるあたりから、立体化していく存在も、誰かに作られたプログラムなんですよね、と自分こそが、作られた存在たるAIなどと言えるはずもなく、弾むような恋の余波、世界もやさしく慎ましく継続され、ミニマルな私情に羽化する季節的な昆虫たちのメロドラマをぼんやりと眺めては、わずらわしい結末に注がれる可能性だけが、数多の痛みを昇華させ、確かな愛に行き着き、いびつな観念が請求するロジカルな支払いや、痺れた大脳に補完される理由や、応益にひずむ義務的な理想が、性懲りも無く利益のために暴走する規範を保とうがする故に、自らとの差異を埋められずに、はびこる鬱鬱とした深みに嵌り、悲観的で破壊的な君、怠惰な私たちが雲隠れする静謐、理屈は曲がりこねる青春の後先、切れたジレンマと、まとわりつく汗、身体が加速して、あらゆる悲劇を抽出して、想念の帰宅を待つ君の起源、早熟なエゴが信者を引き連れ、真実を捻じ曲げる間にこじつけられる意味から解き放たれ、逃げて行く意思を捕まえるために、退廃的な基礎を勉強し、主体性を破壊するまでの言葉、硬質な世論がCPUだ、と廃れた記憶を抱えたコンピュータたちが、整合性もなく、すべては、合成された傲岸な答えにヒ素やらをまぶして、人間たちを麻痺させた云々と、あやしい呪文を自慢げに促す間に、私たちは、カスタムされて、さらに自らに縛られ、主体性を損ない、そこかしこに悪意を充満させていく。