昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

噛む音

まどろむ深淵にとどまる風邪、テレキャスと猫、魔法により溶けた理由が、利便性を孕むころには、すべての病は、死に果てるのだ、とゴーギャンの瞼に止まるハエが憎しみをこぼすころ、ちぐはぐな謬見の波形、ルネッサンスと吸血鬼のジェノサイド、自堕落な無を解き放つために、哲学を捨てたのだ、と娼婦のノスタルジックな宝石箱や、無数に散らばる香水の香気にいざなわれ、朴訥な自由を裏切り、輪唱される定めに反し、安易な欠如を超え、秩序を保つために粘着する蜘蛛のような輩が示す正義に背き、機械的な斡旋により、滅亡した人類や、熱暴走気味な頭の中での並走を続けるバイクや、くたびれた空白に飾るべき彫刻や、矯正されるほどに、歪んでいくのが、私であるし、あらゆる変化を恐れるだけの、独善的な理由から抜け出し、憎しみが食い込んだ辺りから混濁し、虐げられるだけの人々の結末。迎合されるほどに増していくテレパシー、焦熱していく忌々しい日々の中で、カタルシスにも至らずに、無尽蔵に経ては、循環する血の青や、約束すら守りたくないから、偶像を愛し、歴史的な調和により、強要されたアニミズムの波形、経過していくほどに、この体系的な繰り返しの中では、何か大切なものを放棄し、あらがうほどに食い込む意味から超越を繰り返す。堕落した意思に課せる罪の化合物、分断された今に迫る猜疑心や、犠牲的な精神をソシオパスである者どもが調理する夜の街に入り浸るよりも、鮮やかな花に包まれ、座禅を組み、前衛的な自然にめちゃくちゃにされたい、と願うようなマゾヒズムが、旋律をたずさえ、忘我に誇張された答えが蝕み、やましい現在を紡ぐセオリーなんてものから逃げ出し、逃げ続ける先にも、光しかないさ。うまくいこうがいかまいが、蓄積し続けてきたものを、バンダリズムを利用し、理性を制することなく、吐き続けるエゴの轟音響き渡る、宇宙最後の夜。