昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ミューズ

秋の夜長に重なるこ綺麗なビルのトイレのセラミック、レトリックが無限に敷衍し、今に時代を超越し、分断されてしまうカラスたちが抱えている異物感に対峙して、大丈夫?大丈夫?と嘯く隙間から瀰漫してくる不完全性や、不可能性なんかを超越して、希望ももう無くして、ただ孕んだ気配やら、愛やらが降り注いでは、嫌われてばかりいる君の歯止めもない自己否定が、もっと君の嫌いを加速させているし、そんな隣でも、ずっと愛して笑っていてくれた人ですら、なんか直ぐ、忘れてしまうし、堕落しても、もう誰も大変だったな?とは言わないで、もうみんなに無視されて、ただ自己愛ばかりが加速し、手紙で動くネコや、焼き茄子が給料のカラスや、量子観測を続けてきた働きアリたちの最後の現場、爆砕された命を財布に入れて、耽溺し続けるだけの、堕落した人々の罪のなすりつけあいなどが、うるさく加速し、真理なんてものは、その場でもつれたりやぶれたりしては、ただ儲けるだけでは、もったいないから、と命まで奴らは簡単に奪うんだから、怖いもんだね、と悠々自適と、じっとりしたり、史観を汚したり、観測を破壊したり、と疎ましい日常を切り取ることに忙しい輩が生み出す散漫な結束のようなものに嫌悪感を感じながら、今を裏切り、実態をひるがえしたり、本質を憎んだり、入り組んだ意味の中で、裁かれたりするのを、待ってばかりいるのだ。