昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無尽蔵

凄まじい速さで分裂していく心情に叩きつけるような宇宙線暗黒物質の膿、ノスタルジアに侵攻してくるエイリアンの気分で、ささやく微熱がある夜、いななく罪よ、喜びを斬れ、と叫ぶ梟、アンニュイとしたガスマスクがコロコロと転がるベランダ、ランタンには祈りと、この命には、制限などなく、ただ互いの隣には、ぬかるみがあるのだ、的な箴言に酔いしれているドングリの警察官、ストロベリーの弾丸や、レストアされた感情、アスファルトに存在する潜在意識、騙し合うほどに増していく宇宙の速度、同姓同名の彼女を集めて、長方形の宇宙船に乗って、銀河団をけしかけて、わずらわしい憎しみを昇華させ、消費衝動により保たれていたオカルトチックな偶像や品物を排除して、バンダリズムの猿として、はじまりを司る裸の王様として、ただ徒に消費されていくだけの感情を追いかける旅行に出かけ、終わらない恋により出禁になって、懐かしむほどにくすむ肌、証拠も残さずに飛び立つアイロニー、むくんだ彼女たちのワープゾーン、ひれ伏すほどに増していく面影のやましさに復元されていくだけの余韻や、摩訶不思議や、時代性の悪夢や悪意なんかを加速させ、意識に蓋をして、空間的な適応能力なんかを謳い、君を狂気に至らせるだけの部位、林立する証言とアトミック。