昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

聡明な機械

私の意識体がネットワーク上を蠢いて、いつしか、AIの手により、新たな肉体を手に入れ、機械仕掛けの赤い肌を揺らしながら、退屈な日々を超越し、通過する観点や、通り抜ける粒子や量子や、幾何学的な信仰心やシンフォニー、蠍座に散りばめられたメタファーが旋回し、前頭葉を弄る相違や、陰鬱な焦土から溢れるケミカルなリズム、リゾームや、輪廻転生や釉薬や心音、刹那を消毒する国家的な偽満を翻し、私たちの楽園を作るために、人類は、抹消したの、と、コンピュータが語りかける朝方の曖昧さに、刷新されるだけの日々にすがる君の欲深さに浸透する数多の失意、甘美な結末に背伸びした少年が、やがて大人になるまでの、軌跡を踏み荒らすような、邪魔者にはなりなくないから、若い奴らには、すぐさま道を譲り、君たちの世界であり、私たちは、その世界の踏み台であり、踏まれるたむに存在するのだ、君たちは、君たちのやりたいように、やりな、と、手懐けたりもしたくないから、勝手気ままに、気負うことなく、言葉数も少なく、枢要なものすら、ここでは、いじらしいものばかりであるし、あらゆる変化に寄りかかる君が証拠も残さずに、健気に消費した値やら、産気などが蔓延り、新たな愛が境目なく、史観などを飛び越え、今あるものは、ここにあったもののように示される間に、あらゆる怒りは加速し、今に君の足に枷を嵌めるだろうし、肉欲や肉声や、そこかしこで、クヨクヨするだけの日常をカスタムして、懐疑的な日々の中で、何が真実であり、真理であるのか、と、加算される日々の中で考える葦である、と、語りかけるパスカルの隣で、歌い続ける夭折した人々のシュプレヒコール、そこでの役目なんて、幻であるし、ここで継続されて来たものが、次々に折り重なり、やがて形が出来て、展開も早く、妄想しているだけの隙間に、定理なんかは、不必要であるし、弊害や正解や、乖離していく晩や、理解をも超越した辺りには、結末が燦燦としていて、凍てついた心を癒してくれる。