昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

暖かい布団

痩せ細った子供たちに押し付けられた信仰心、誰もが持つ者を憎むようになり、持たぬ者は、自らの過ちに気付かぬ限り、持つこともできないし、持たされても、持っていることにすら気付かずに、散財し、自堕落に生き、貧相な価値を愛撫しては、あたかも正義のような顔をしては、次々に犠牲を生み出していく。クソみたいな思い出から抜け出し旅に出る、思いがけない憂鬱と高熱を抱えた魚たち、優劣を決めたがるガールフレンドたちの不燃物が転がる学校の帰り、乖離した友情から氾濫するニセモノの幸、バイオームの中を彷徨い、運命的なものから解き放たれ、乱立する光の中で立ち尽くす。深い悲しみから生まれた狂気、リビドーと和解、懐柔と翅、端的な愛が散らばり映画のようだね、と天真爛漫に笑う人々の慟哭、感知しない苦悩が能動的に氾濫していく隙間を縫う真理、矮小な真実に司る罪を往復し、克服する思いに生じる余韻や印象などがインタラクティブになり、くたばるだけの毎日から居なくなるだけの忌々しい事実に強要される意味などからすぐさま消え去り、最たる意味すらなく、ただ、縋るだけの幼稚なギミックやら、薄気味悪く旋回することごとくが、横柄なものに変わり、関わるほどに補填される意味が機械的なものに変わり、思いも遠ざかり、過信していることや、参画することなどに展開していく幼稚な意味に反して、記憶の中枢を全部飲み干す。分断されるだけの人混みの中で、物憂げな君の表情を絵に描いて、やましい今に迫る乖離した今に捕まえられないようにして、容易に超越して、さらなる飛躍を目指す。