昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

リズム

わずらわしい春を日本酒にまぜて飲み干して、明日には、すぐ忘れるさ、と、終わった恋がひけらかす飢だの、老いだのは、放置しておいて、銀河を旅して、絵を描き続ける泡沫、散漫な誕生日に迫る悔悟、数々の生活感と、新たな語源、原子炉と球体、儀式的な馴れ合いやら、似合わぬ花冠やら、ひれ伏すだけの忌々しい欠如から解き放たれた精神とゲノム、軒先の犬と、奇跡的な春、類似品と多目的な感度、祝福と幼稚なギミック、偶像の翅の波形、経過と一巡、保とうとすればするほどに、それはもつれ合い、互いの身動きを取られなくするための、粘着性のある愛、歯がいじめにされ、世間体やらを気にして、偶像を愛して、偶然を憎んで、君が打ち出す理なんかに反して、たたずむ意識は、ただ、強制的に意味を見つけ、他者から見繕った愚かしい問題やらを過信するために、すり替え、付きまとい、血を奪い、迫害されたり、足りないものを奪ったり、互い違いになったりと、忙しくしている時間から解き放たれ、度重なる偶然も、それは、必然であった、と、語りかける善性に反し、はびこる愛などは、アイロニーに汚されていて、何の真実味もない、と、蓄積している苛立ちを吐き出す哲学者の高揚、凡庸な刹那から這い出るアナクロニズムな質感、無様な変性意識やらを推敲する擬似的な恋愛の甲虫に乗り、輪廻転生していく衣服を借りて、借り物の体を天に寄贈して、新たな試みを、汚れることなく吐き出すのです、と、泣き出した祈祷師たちの斡旋している義務的な成り合い、あらがうほどに増していく金銭の強要、食事と粛清、凄艶にすがるサルの絵、まさぎる空間から生える蛇の尻尾、真っ二つになったサファイアから生まれた詩。